2017-11

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カポーティ

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カポーティ
('A`)制作年1999年。
('A`)著者:ジェラルド・クラーク。訳者:中野圭二



 トルーマン・カポーティ氏については、今までも何度かブログで作品の感想等を書かせていただきました。2人の殺人者を題材としたノンフィクションノベル『冷血』オードリー・ヘプバーン主演の映画となった『ティファニーで朝食を』この2作は映画と原作両方見させていただきました。それ以外にも、冷血制作時のカポーティ氏を題材とした映画『カポーティ』、この映画のキャッチコピー「誰よりも君の死を恐れ、誰よりも君の死を望む」は最高のキャッチコピーだと思います。

 そしてもう1冊、本作と同じくトルーマン・カポーティ氏の生涯を描いた伝記であり、オーラル・バイオグラフィ形式で書かれた伝記の中で、恐らくは最高傑作と言っても差支えはないであろう作品、『トルーマン・カポーティ』を読ませていただきました。

 以前に読ませていただいた『トルーマン・カポーティ』でも、本作『カポーティ』と同じくカポーティ氏の生涯、少年時代の南部での思い出から、NYやマンハッタンそして世界で小説家として認められ、そして後に『叶えられた祈り』の中の1節『ラ・コート・バスク』が引き金となり、社交界から見放され、薬物中毒とアルコール中毒と人間関係に苦しみながら死んでいった最後までを描いていたのですが、私の記憶やブログの記事を読む限り、『カポーティ』と『トルーマン・カポーティ』はだいぶ違う内容のように感じます

 『トルーマン~』では、南部での生活もカポーティ氏はそれなりに楽しんでもいて、父親のアーチの事もそこまで憎んでいたわけではなかったように感じたのですが『カポーティ』では、両親が健在なのにもかかわらず、偏屈な親戚に預けられた南部での生活のことをひどく嫌な思い出としており、父親のアーチのは有言不実行の権化のような男と思い、カポーティは全く尊敬していなかったように感じられます。

 この手の違いは、物語の全編にわたってちらほらと顔を出しますが、どちらが正しいのかは正確には分からない事でしょう。有名になってからのことならまだしも、子供時代のことなど覚えている人は少ないでしょうから、その少ない人が間違ったことを言えばそれまでなんですから。ただ、個人的には本作『カポーティ』のほうが正しい情報が多いのではないかと思います。

 『トルーマン~』では、オーラルバイオグラフィという、インタビューをそのまま文字として載せるような珍しい伝記形態を行っており、同じ場面でも人によって意見が違うことなどが多く(それが魅力でもある)、読み物としては面白いけれど、確かな情報のある資料としては『カポーティ』のほうが信頼ができる気がするのです。

 それ以前に、そもそも私が『トルーマン~』の内容を勘違いして覚えている可能性もかなり高いですけど・・・

 カポーティ氏を正しく知るという意味では、人にお勧めするべきなのは当然本作『カポーティ』なのですが、本作はカポーティ氏についての知識のみではなく、その交友関係にいたるまでの知識をおおまかにでも持っている方でないと、なかなか難しいと思います。というか難しかったです。

 カポーティ氏が愛してやまず、白鳥たちと言っていた上流階級の美人達や、カポーティと同じ年代を生きた著名人たちに関する知識がある方が読めば、私の倍以上この作品を楽しめるのでしょうが、知識がないと、さも皆知ってるよね?といった感じの現れ方をする人たちが多くわけが分かりませんし、急に呼び方があだ名に変わっていたりすると更にわけがわからなくなります。

 ですので、私としては最初はぜひ『トルーマン~』の方を読んでいただきたいです。資料としては一歩後れをとるとしても、単純に読み物として抜群に面白いですし、読み終わった後もこちらのほうが良い気分で読み終わることが出来ます。どちらも面白いことには変わりないのですが、とりあえずのおススメとしてはこちらということで。

 まぁ、私はこんな伝記読む前に、カポーティ氏の短編をひとつでも読めよって話なんですけどね。




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